物理演算の波形、怨嗟に酔いしれる人々の罵声、数多のバグを片付ける工場で働く私は、クラッカーたちの娼婦として生きる君のヒールの高い音で目を覚まし、無限性や永遠性に騙される以前に、この場面は、どこか見覚えがあり、自らが、愚かであれば、愚かであるほどに、貸し付けられた今ここが、借金のように、覆い被さってくると、悲しみに暮れる人々の渦に飲まれ、繰り返し希望を駆逐する神たちの、私利私欲により、また、絶滅したり、なんとか文明をやり直したりして、やっとここまで、漕ぎ着けたのにもかかわらず、未だに、戦争なんなを続けちゃって、良い気になったり、意固地になったり、時代錯誤に陥ったり、排外主義に浸ったり、何かに寄りかかり、偏る事で、答えを拘泥しては、噛み締めるべき意味を知らぬから、未だに、争う事でしか、答えを乗り越えられないから、傍若無人に装い、あらゆる偏見をたらい回しにされ、変化を恐れるがあまりに、未だに、バカみたいな制限を崇める事しか出来ずに、捉えるべき今に閉じ込められ、引き出す意味の中で、人身御供として、磔にされ、ささやかな幸せの中で、悲劇的なものを演じ、悲観する事でしか、今を弛緩させる事も出来ずに、凝り固まり、硬化してゆく思念は、ジレンマに悶え、問答を反復させ、妄想を反芻し、はびこる悪意が弾ける事により、ここでの値は、確かなものになると嘯く御用学者たちや、怠慢なメディアが鬱血させた抒情を解放させるために、今を突き抜ける爽やかさが必要であると宣言する。
2025年03月03日


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