昔話に滞る風、つたない衝撃を受け止める身体という枷、凝固を繰り返しては、煩わしい精神を蹴り上げ、余生に色艶なんかを与えたりして、夜更けに膨らんだ身体が、ふわふわと、夜の間を旅して、錯乱している君たちという複製品や、品性もなく、居心地の悪い今朝を愛撫して、服用される因果や、さもしい銀河団の収縮、刹那を軽んじては、疎ましい現実を焦熱させ、孕んだカーストを引きちぎるために、ためらわずに、世界を引き裂く爽やかさを、自らに孕んだ、ランダムで加えられる制裁を振り解き、事務的な今を干渉させる言葉を咥えて、外に旅立って行ったツバメ、太陽は友達だと言って泣いてる君の横顔をホッチキスでとめて、もう、そこからも動けなくしてしまって、滅亡的な警報が唸る最中、最愛のものたちが、モノラルなモヤシとキクラゲなんかが、艱難辛苦を中華鍋の上で撒き散らし、鶏肉たちが踊る鍋の中で、カラカラと鳴る鍋の蓋や、野菜たちの恨みつらみがシンセサイザーに乗り、痩せたジャングルでは、利己的な固定観念により、縋る神を生み出した君たちは、運命論なんかに、意識そのものが潰えてしまい、上底の感情を合成しては、惨憺たる状況に、凝固してしまい、行間の中に備わるグミや野菜ジュースや、災厄と施された銀細工のボタンや、フレキシブルな空間を切り裂く触覚や、運動的な敗北感を溜め込む君の魂胆なんかを聴きたくもないから、ヘッドフォンの中に耳を収容して、頼りない笑顔なんかを見せつけながら、長らくの孤独の横柄さには、嫌気がさすからと、回転する座標の上を、するすると逃げ惑う姿に、惚れ惚れとしてしまうし、バルサミコソースをかけられた君の不機嫌な昼下がりの、高尚さを敷衍させ、些細な猜疑心から飛び出し、終わらない冒険へと出かける。
2024年12月11日
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